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こどもたちの土台<国語力ってなに>①

2024年12月5日23:56, 高橋 弓子

YMPエデュでは、子供たちの無限の可能性を開花させる土台づくりと、
その土台に積み上げる確固たる学力を築くお手伝いをさせていただいています。

ピアノという楽器に取り組むことも、音楽を学ぶことも、単なる演奏技術習得のみならず、
子供たちの土台づくりに大きく役立っています。

さて、各指導においていつも感じること、それは
よくいわれる「国語力」の低下です。
あまりにアバウトな「国語力」、いろいろな解釈はありますが、ここでは
「日本語(母国語ですね)をあやつる力」と思ってください。


毎日の指導の始めに、必ず私は、子供たちに問いかけをします。
それは、たわいもない日常会話、世間話です。

今日体育あった?
給食なんだった? のような簡単な質問もあれば

今週はどんなふうに過ごした?一番楽しかったことは?
宿題はどんなふうに進めた?
何に注意しながら取り組んだのかな?

など、イエスorノーでは答えられない質問、さらには

ねえ、もし、いま突然この教室に、サンタさんが現れたら、どうする??
もしも、アラジンの魔法のランプが手に入ったら、何をお願いする?
このぬいぐるみが今お話ししたら、なんていうかな?というもしもシリーズ。
もちろん、突然そんな謎かけをしているのではなく、日常会話の延長線上で、
じゃあじゃあ、こうだったら?というようなノリです。

ここからおそろしくいろんなファンタジーを繰り広げ、レッスンがはかどらなくなる子もいれば、
(そういうタイプのこどもにはもしもシリーズは滅多に発動させません笑)
えーっと考えて黙り込んでしまう子、さくっと短文で早く終わらせたい派…様々な反応です。

もちろん、この反応なども、すべて指導の手助けとなります。
アプローチをかえて指導しますので。(その話はまた次回)

どのタイプのお子さんも、総じて、今の子供たちは国語力が低い。

どういうことか?

…「聞く力」です。
「聞く」力の低下、これは多方面の指導者の方もよく言われます。
「聞く」力の低下が、国語力を停滞させ、学力全般の伸び悩みにつながっているというものです。


今の子供たちにとって、「聞く」は「聞こえている」と同義だと言えます。
先生の話も、カフェの音楽のように、通り過ぎていく音でしかありません。

それでは、「聞く」というのはどういう行動でしょうか。

「聞く」とは、内容や状況を理解できるところまでを指します。また、
先生の言うことを聞く、という「聞く」は、その内容を理解した上で従うことまでも指し、
さらに 行き先を聞く、は、こちらから尋ねるところまでを指します。

つまり、「聞く」は、コミュニケーションの始まりなのです。

「聞く」ことができることで、はじめてコミュニケーションがスタートします。
話の意図を状況含め理解し、「答える」、もしくは、「答える」場面も想定しながら内容を把握すること、この「聞く」行動なくしては、コミュニケーションできないのです。

ここで話を戻します。授業前の私の問いかけの返事を手短に済ませたいキミにとって、
先生の質問は自分にとって必要でなかった、
「聞こえている」だけでよかったともの、と考えることができます。
聞きたくもない、答えたくもない子もきっと中にはいらっしゃるでしょう。

いいんです、そういうものです。子供なんだから。
目の前の文房具や楽器に触れたい気持ちや、
おなかすいたなあ、や、はやく終わらないかな…で頭の中はいっぱいかもしれません。
きっと、もっと私が面白いトークができれば、少しは耳を傾けてくれるのかも。
その点については日々精進あるのみです。

ですが、よく考えてみてください。
YMPエデュでは10名以下の少人数制授業です。または、1対1のプライベート。

私の問いかけが、まるで、テレビやYouTubeの画面の中の音声と同等か、
それ以下の情報と、子供たちの脳内で判断されているのであれば、
もっと大人数の一斉授業である学校ではどうでしょう?

朝9時から15時までの6時間、そのうちの5時間を、「聞こえている」だけで過ごしているとしたら?

今日は何もしない日!と、私たち大人がささやかに楽しむ、
1年にたった何日あるかというような思考しない時間を、
もしも子供たちが日常的に、しかも週の半分以上過ごしているのであれば、、、
それは恐ろしいことだと言わざるをえません。

私が、
小学校の授業の半分以上が体育と図工と音楽だったらいいのに!
と思う理由はこれです。
アタマを暇にしている子供たちのなんと多いことか。

それなら、聞かずとも、見よう見まねで身体を使い、指先を使い、
身体からの刺激から思考させる方がよっぽど脳は発達します。
これも立派な、自己とのコミュニケーションですから。


長くなりました。

たくさんお話を聞かせてくれるけれど、国語力が不足している、そんな子供たちのお話は、
また次回。

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