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根っこを育む教育

2024年5月26日18:40, 高橋 弓子

能力開発とは

とっても当たり前で
つまらない話です。

積み木教室
右脳教育
才能開発系の指導を受けて来た子達が

フツーのお勉強塾で、紙のお勉強、
国語算数に移行し

8割の子が

壁にぶつかります。

コレにママ達はショックを受けます。

あんだけやって来たのに、なんで⁉️と。

でも、これは当たり前のことなんです。

才能開発教育は、そもそも

子ども達が将来大きく羽ばたける力を
つけていこうというもの

学習塾は

学力を上げるためのもの

ほら、コンセプト、全然違いますよね。

才能開発に長く通って、
たとえ、才能というものが、
かりにしっかり開発されていた(?)としても、
テストで点が取れるとは限らないのです。

よく、子どもの成長を植物🪴に例えますよね。

才能開発分野は、揺るがない根を土の下に広く太く伸ばすこと。

受験塾、学習塾は、どれだけ美しく大きな葉をつけ、枝ぶりも良く魅せるか。どう見えるかを、他者が判断することです。

テストで点を取る、志望校に合格をいただく、ということはそういうこと。

…土の下に隠れている根っこは、掘り起こしてみないと誰にも見えないんですよね。ここを育てようという才能開発業界、あっぱれでもあり、胡散臭くもあり。笑。


さて、しっかりした根が這ってこそ、立派な葉をつけ、やがて大きな花を咲かせる、当たり前です。

ですが、例えば、立派な枝葉だね、100点!と、もしもみんなに言われたかったなら、


『他者目線』

を意識したお手入れが、多少必要かもしれません。

ここが、受験やテストに通用するアウトプットの部分です。

宝石の岩石も磨いてはじめて宝石と気づかれる、そう、その過程です。

もちろん最初から発光していて、一目で美しいサファイアとわかる場合もあるでしょう。

でも、それはごく一部。

この、磨くお手入れの過程が、おざなりになっていないか?とたいへん気になっています。

受験テクニックを学べば、合格は近づくし、テストも要領さえ学べば楽チンです。

でも待って、今、そこ、アタマ使った?考えた?どんな場面か想像してみた?

あー、何算ね、ハイハイ、やったことある。
指示語?指示語は直前に書いているからこれでしょ!

こんなアウトプットの仕方では、今まで身につけた根っこから、十分な栄養を引っ張り上げることが、やがてできなくなります。
そう、せっかく開発された能力が発揮されません。

根腐れってやつですね。

また、こんなパターンも。

未発達の根から出た未熟な芽に、過剰な光や栄養を与えて、急激に無理な成長をさせ、一時的に、それはそれは美しいフォルムに仕上げる場合があります。

店頭に並んでいる姿を見て、私たちはその美しさにきっと惹かれるはずです。

しかし、持ち帰った後、早々に枯れてしまうような弱い植物だったとしたら…

受験や学力テストで必要なものは、他者から○がもらえるだけの表面的な出来高です。
はっきり言ってしまえば、根がはれていなくても、大人の入れ知恵によるテクニックを身につければ、それはそれは美しく、華麗に魅せることができます。そう、100点も合格もできてしまうケースがあり得ます。

受験塾のゴールは入試合格ですが、
子供達のゴールはいつでしょう。
やがて大人になり、たくさんの花を咲かせ、立派な実をつけ、、

その根は、入学後も、すくすくとまっすぐに伸びていける栄養を取り込めていますか?
社会へ羽ばたき、たとえ挫折に直面したとしても、それを乗り越えていける頑丈さを身につけていますか?
人生の最期まで、広く広く土を捕まえて支えてくれる大きなものですか?

目には見えない、根っこの部分のお話。

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